自動車のトラブルで最も多いとされているバッテリーあがり。 18年間、自動車業界で大手自動車保険会社に付帯されているロードサービスの委託業務に貢献してましたが 約60%前後、エンジン不始動でした。 

 出動要請を受け、実際に問診すると 最も多いのは バッテリーの ❝ 充電不足 ❞ です。

 何故、充電不足になるのか。 使用状況によって様々な要因があります  

1. 短距離移動

 エンジンスタートは、自動車で最も大電流を使用する *セルモーター を回転させてエンジン始動します。 エンジン始動後、短時間・近距離で エンジンストップ・スタートを何度も繰り返すと、例え 新車でも バッテリーあがりになります。 

*セルモーター:セルフモーターの略称。自分で回るの意味。別名:スターター。

 自動車でセルモーター作動は、最も消費電力が大きい工程。 バッテリーはセルモーターの為にあると言っても過言ではありません。 大電流で電力を引出した後、充電する間もなくセルモーター作動を繰り返せば 、プラスよりマイナスが上回る事でバッテリー上がりに。 

 つまり短距離・短時間の始動は、充電時間が取れない事が要因です。

アイドリングストップ機構  

アイドリングストップの稼働で、発電時間も大きく減少してしまうと共に、頻繁に電力消耗が大きいセルが頻繁に作動してバッテリーあがりになります。

 基本、短距離移動時にはアイドリングストップが発動しないしくみですが、よほど充電容量が充分に出来ない環境下では、基本オフモードにすべきです。

 アイドリングストップ専用バッテリーは、メーカーにより通常のバッテリーより 約1.6~2.5倍の価格で、用途・環境によってはアイドリングストップで節約した燃料より高いコストで維持しているかも知れません。

 エンジン始動する度に アイドリングストップオフモードに切り替える面倒さを解消する為、対策品として社外品で ❝アイドリングストップキャンセラー❞ が販売されています。 取り付ける事で、常時オフモードをキープ。   

2.電力消費

常時監視レコーダー 

ドライブレコーダーには、エンジンオフ状態で24時間社内周辺をレコードするものが近年流行に。 例えわずかな電流でも、常時電力消費はバッテリー上がりに繋がるケースが後を絶ちません。 

販売店でも理論値で消費電力を計算してますが、バッテリーは化学反応で充電・放電を繰り返すもので、湿度・気温の変化の影響は正確な消費電力の計算や理論が成り立たずバッテリーあがりに至る場合も。 

スマートフォン・タブレットの充電

 エンジンスタート後に、シガープラグ・アクセサリー電源より充電される事で、本来バッテリーに送電される電力が減少する為、バッテリーが上がり易くなります。

 短距離移動ならスマホもタブレットも それ程充電出来ない様に、自動車のバッテリーも同じです。 スマホ・タブレットを同時充電は、車種・充電時間にによっては、かなりの確率でエンジン不動が起こります。

 *軽自動車の40B19L/Rでは、エンジンオフ・アクセサリーオン状態で、スマホ約2.5台程度でバッテリーあがりに。

欧州車AGM式

 海外製品やバイクは、大半が AGM (Absorbed Glass Mat )構造で密閉されたメンテナンスフリー、別名ドライバッテリーと呼ばれるものを搭載していることが多い。 簡単に言うと電解液をガラス繊維に染み込ませて密閉している。 コストは液式と比べて1.5~2倍だが、大きさの割に出力も大電流・大容量で長寿命。 ビッグエンジンはバッテリーも大電流を必要とする為、このAGM式で 世界的に大きなシェアを占めている。 しかし一度あがってしまうと中々充電され難いという デメリットがあります。このAGM構造のバッテリーは ”低電流で長時間”の充電が、最も効率良く かなり良い所まで蓄電能力を復元します。 メンテナンスフリーとはいえ、バッテリーあがりを起こせば 充電する為に長時間のアイドリングだけではなく、近年では徐々に ❝100V充電器❞ が車両に標準装備され始めています。 この100Vコンセントから送電する充電器が重要です。


バッテリーあがり対策

 バッテリーは希硫酸・鉛の液体で化学反応を利用した蓄電なので、正直奥が深く 理論や計算値だけでは解析出来ないのが現状。 負荷・CCAテスタ等で ❝利用不可❞ と結果が出ても数年使える事もよくあるので、私個人はテスターを当てにせず バッテリー使用開始時期を明確に記録し、利用期間でおおよそ寿命の目安を いかにメンテナンス充電で引き延ばせるか。 

・国内100Vコンセントからの充電

 まだ知らない人が多い自動車バッテリー専用の充電器。 欧州車には純正品として 搭載される程、利用環境・状況によっては必要に迫られるものです。

CTEK製品がイチオシです。 スウェーデン製品で高額ですが、特許技術のパルス充電はバッテリーの劣化を除去しながら充電出来る事で、某大手欧州車・世界を誇る名車ディーラーでももはや OEM供給として純正採用する程。 勿論国内車にもバイクでも利用出来ます。 

 *オプション品を利用すると毎日30秒もかからず充電 ON/OFF 出来る様になります

 CTEK社製品 車両別 

型式対応車種仕様・特徴
MXS 5.0 (定番) CTEK MXS5.0軽自動車〜
欧州車全般
(AGM・液式両対応)
世界で最も売れているモデル。温度センサー付きで、エンジンルームが熱くても寒くても正確に充電。リコンド(修復)モード搭載。
CT5 TIME TO GO 最新のアイドリングストップ車「あと何時間で充電が終わるか」がわかる。AGMに最適化されており、日常のメンテナンスに便利。
CT5 START/STOP アイドリングストップ専用車ボタン操作すら不要な全自動モデル。つなぐだけでISS車の繊細なバッテリーをケアします。
XS 0.8 DAYTONA OEM
*デイトナOEM
原付〜大型バイク0.8Aの微弱電流で、小さなバッテリーを優しく充電。冬場の放置による放電防止(トリクル充電)に最適。
CT5 POWERSPORT バイク・ATV・水上バイク鉛バッテリーだけでなく、リチウム(LiFePO4)にも対応。最近の高性能バイクに多いリチウム車
*自動車はMXS5.0で殆どの車両で、バイクはXS0.8で カバー出来るはずです。 いずれも低電流・長時間充電が長寿命の基本メンテです。 バッテリーの寿命と判断されても 復活するケースも多いので、処分する前に試す価値はあるはずです。

バッテリーのメンテナンスでは最上レベルの管理として推進するものです。


アイドリング管理

 どうしても車両までコンセント電源をひけない環境下であれば エンジン稼働時間で充電する他、バッテリーを外してコンセントより充電するしかありません。 

 エンジンが動いている間、走行中またはアイドリングであっても * ❝ オルタネーター ❞ という発電器が動いて発電しているので、このエンジン作動時間を管理するしか バッテリー正常の状態をキープ出来ません。 最低でも1時間/週間のエンジン稼働が推進されていますが、エンジン始動/ストップ・12Vアクセサリー電源利用等、過度に多い場合では、この限りではありません。 もっとも消費電力の大きい ❝ エンジンスタート ❞ トラブルが多いのは、昔から変わらない自動車の最重要ポイントです。 


 上記の様な バッテリートラブルには無縁の方が大半ですが、誰もがうっかりエンジン停止状態のまま室内灯消し忘れ・ACC電源利用によって招く事もあります。車種や状況・環境によって悩まされる事態になる方も多いので 是非、自動車保険には必ずロードサービスの契約を確認して付帯しましょう。

 万が一、いわき市で うっかりロードサービス保険対象外のバッテリートラブルでお困りの方は、有料ですが ブーストアップで救助します。ご連絡下さい 


その他バッテリーメンテナンス機器
応急・緊急始動 *ブースター等関連機器

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